逗子の秋、海風に乗るワーケーション体験記
朝の光が逗子海岸を金色に染める頃、サーフボードを担いだランナーたちが波音をバックに駆け出す。
11月に開催される『未来につながる』ワーケーションイベントは、まさにこの景色を背景にスタートする。逗子市は海と緑が織りなすリゾートとして知られるが、今回のイベントは「仕事と遊びの境界を溶かす」をテーマに、オンライン会議の合間にヨガセッションや地元漁師による魚介料理体験を組み込んだ。参加者の一人、フリーランスデザイナーの山田さんは「海を見ながらコードを書くと、普段は思いつかない配色が浮かぶ」と笑いながら語った。
イベントの拠点となっているのは、逗子市と戸田建設が共同で運営する「ON/OFFice ZUSHI」。広々としたコワーキングスペースに加え、シェアキッチンと小さな図書コーナーがあり、仕事の合間に地元産の野菜を使ったスムージーを作ることができる。施設スタッフの鈴木さんは「参加者が持ってくるノートPCのステッカーを見ていると、各々のバックグラウンドが見えてくる。それだけで会話のきっかけになる」と話す。
朝のプログラムとして人気なのは、地元カフェでの「海カフェ」タイム。noteのエッセイスト・えつさんが紹介しているように、波の音をBGMにしながらエスプレッソを片手にメールをチェックすると、集中力がまるでリセットされたかのように高まる。
滞在先として注目を集めているのが、駅徒歩3分の「Gloce 逗子ワーケーションハウス『なぎさ』」。リフォーム済みの室内は白を基調とし、机と椅子は人間工学に基づいたデザイン。Wi‑Fiは320Mbpsと高速で、ビデオ会議でも遅延がほとんどない。実際に利用したブロガーの「自分実験結果」さんは「部屋から海が見えるオーシャンビューの部屋に泊まり、仕事後の夕焼けを balcony で見ながらワインを楽しんだ」と綴り、その写真がブログに掲載されている。
仕事の合間に体を動かすと、創造性がさらに高まるというデータもある。自助サイト『セルフケアスペース』での実体験記によると、ワーケーション後に実施した創造性テストでは平均で15%スコアが上がり、参加者の80%が「気持ちがリセットされた」と回答している。
また、夏に行われた「親子でワーケーション」企画では、地元商店街の店頭でワークショップが開催され、子どもたちは貝殻アートを作りながら親たちはリモート会議に参加した。その様子は地域経済新聞のフォトフラッシュに収められ、笑顔があふれる光景が残っている。
このように、逗子市のワーケーションイベントは「仕事」と「生活」の垣根を低くし、海風と緑に包まれた環境で新たなアイデアを生む場となっている。参加者は「都心に戻った後も、逗子の波音が頭の中でリピートされる」と語り、日常に潤いをもたらしている。
今週末は、ぜひ逗子海岸沿いの散歩道を歩きながら、カフェでラテを片手にメールを開いてみてはいかがだろうか。海のリズムに乗れば、仕事も心も自然と伸びやかになるはずだ。