FM AICHIが描く清須市 一日特集で見える多面的魅力
5月の澄んだ朝、尾張平野のほぼ中央にある清須市の駅前を歩くと、遠くに名古屋のビル群が見えながらも、どこか懐かしい下町の雰囲気が漂っている。
「なぜいま、清須市なのか?」その問いに答えるように、FM AICHIは5月21日(水)を「一日まるごと清須市特集」に据えた。毎月一度展開されている「MEETS MY AICHI」企画の45回目として、令和7年7月7日に市制20周年を迎えるこの街を丸一日クローズアップするという試みだ。
取材当日の朝刊には、訪日外国人の増加率が全国4位という見出しが踊っていた。愛知県西部に位置する清須市は、歴史とモノづくりが融合した独自の文化を持ち、近年はインバウンド需要も高まっている。駅前の観光案内所では、外国語対応のスタッフが「清須といえば、まずは歴史的な城下町」と笑顔で案内し、地元の若者たちは英語で「Welcome to Kiyosu!」と声を掛ける姿が見られた。
特集の第一部は、歴史パーソナリティによる『清須城跡と織田信長の足跡』。清須市はかつて織田信長が本拠とし、桶狭間の戦いの前哨として重要な拠点だった。番組では、市立歴史資料館の学芸員が、復元された櫓や石垣の詳細を解説し、リスナーに「ここから信長は天下統一への第一歩を踏み出した」と熱弁した。画像では、春の陽光に照らされた城跡の全景を収めている。
続いてのコーナーは、地元産業の現在。清須市は金属加工や精密機械の町工場が多数集積し、特に自動車部品のサプライヤーとして知られる。取材チームが訪れた中小企業では、若手エンジニアが「祖父の代から受け継がれた旋盤技術に、最新のCNCを組み合わせて挑戦している」と目を輝かせた。リスナーからは「職人の技が息づく街」というコメントが寄せられ、製造業の息吹を感じさせた。
お昼の時間帯には、グルメリポーターが「清須の味覚探訪」をレポート。名物の「味噌カツ丼」は、濃厚な赤味噌とサクサクの衣が絶妙で、地元の老舗食堂では行列ができるほどの人気。さらに、近年注目を集めているのは、市内の農家が直営する直売所で販売される「清須産トマト」と「旬の枝豆」。甘みが強く、ジューシーなトマトはサラダに、塩茹での枝豆はビールのお供に最適だという。画像では、赤いトマトが並ぶ直売所の様子を紹介している。
午後の特集では、防災への取り組みがクローズアップされた。南海トラフ巨大地震への備えとして、市は津波浸水マップを公開し、避難経路の看板を設置。番組では、防災担当者が「平時からの避難訓練と、地域コミュニティの絆が命を守る」と語り、実際に行われた避難 drill の様子を音声で伝えた。リスナーからは「日頃の備えが安心につながる」という声が多数寄せられた。
さらに、市制20周年に向けたイベント情報も満載だった。7月7日の記念式典では、地元の太鼓チームが演奏し、夜空に花火が打ち上がる予定。また、5月21日の特集当日には、リスナー参加型の「清須市といえばコレ!」キャンペーンが展開され、 SNS 上で写真やエピソードが続々と投稿された。その中で特に多かったのは、「清須駅前の桜並木」と「地元の朝市」という回答で、街の日常に根ざした風景が愛されていることが改めて確認できた。
特集の最後を締めくくったのは、FM AICHIのパーソナリティが市長と対談したコーナー。市長は「これからも歴史を大切にしながら、新しい産業と文化を育む街にしたい」と語り、若者の定住促進や子育て支策の具体的なプランを示した。リスナーからは「未来に向かう清須市が楽しみ」という期待の声が寄せられ、番組は大きな拍手で幕を閉じた。
このように、一日を通じて放送された特集は、清須市の歴史・産業・グルメ・防災・未来像という多角的な視点をリスナーに届けた。街の表裏を行き来しながら、過去と現在、そして未来をつなぐ物語が紡がれた瞬間だった。
今週末は、ぜひ清須市へ足を運んでみてほしい。駅前の案内所で観光マップを手に取り、城跡を散策し、地元の食堂で味噌カツ丼を味わう。そして、夕暮れ時に桜並木を歩けば、FM AICHIが伝えた街の鼓動を自分の足で感じられるはずだ。