Jリーガーが町民に!豊頃町、須田選手の協力隊就任
北海道・十勝地方の東部に位置する豊頃町。広大な畑が広がる田園風景と、シンボルとなる巨大なハルニレの木が象徴する、のどかな田舎町だ。しかし、この町は今、人口減少と高齢化という共通の課題に直面している。そんな中、町役場に一つのビッグニュースが飛び込んできた。
「プロサッカー選手が、わが町の地域おこし協力隊として就任する」
2026年3月31日、豊頃町役場で北海道十勝スカイアーススポーツ株式会社との包括連携協定締結式が行われた。そして、令和8年4月1日から、同チームの須田柊斗選手が豊頃町の地域おこし協力隊として赴任することが正式に発表されたのだ。
協定締結式には、豊頃町の按田町長、スカイアースの金澤宗一郎社長、そして須田選手本人が参加。記念撮影に納まった须田選手の凛々しい表情が、この町の新たな挑戦の始まりを物語っている。
なぜ、プロ選手が「協力隊」なのか?
地域おこし協力隊とは、都市部から地域に移住し、自治体から委嘱を受けて地域活性化に従事する制度だ。一般的に、プロスポーツ選手の地域関与と言えば、講演やイベントへのゲスト出演が殆ど。自治体の正式な「協力隊員」として就任するケースは極めて稀で、須田選手の就任は「スポーツ選手が地方自治体のまちづくりに直接的に参画する」という点で画期的だ。
スカイアースは、Jリーグ入りを目指すクラブとして、十勝地方全体をホームタウンとし、複数の市町村と提携を進めている。今回の協定により、十勝提携市町村およびパートナーシップ提携市町村は合わせて9市町村に達した。スローガンは「十勝からJリーグへ!豊頃町と共にJリーグへ!」。プロスポーツクラブと地域が一体化し、地域循環型社会の実現を目指す。
豊頃町の現状と、協力隊に寄せる期待
豊頃町は、北海道の片田舎でありながら、豊かな自然環境と一次産品に恵まれている。しかし、若年層の流出や空き家の増加など、地域課題は深刻だ。過去には、Lifullとの提携を通じて「スポーツ」と「住まい」を軸にした地域価値創造も進められている。
この豊頃町には、既に地域おこし協力隊の活動の歴史がある。令和7年度にはインターンシップ制度を設け、都市部の大学生らが2週間以上現場に関わり、まちづくりを体験。先輩隊員の髙橋強さんは、移住後にカレー屋を営みながら、子育て環境の整備や地域ネットワークの構築に尽力している。
髙橋さんは「豊頃町は子育て支援が充実し、自然の中で伸び伸びと育てられる。自身のノウハウで地域課題を解決したい」と語る。こうした先輩隊員の活動は、須田選手の就任に対する地元の期待をさらに高める。
須田選手の役割と、町民の反応
現時点で、須田選手の具体的な活動内容は明らかになっていない。しかし、地域おこし協力隊として、SNSを活用した地域の魅力発信、スポーツイベントの開催、農産品のPR、移住・定住促進のサポートなどが想定される。プロアスリートの「影響力」と「行動力」を、町のあらゆる面で活かすことが狙いだ。
町民の反応は、驚きと期待が入り混じる。「プロ選手が実際に町に住み込んでくれるなんて、これまでにないこと。サッカーを通じて若い人に来てほしい」「スポーツの力で町の魅力を外に発信してほしい」といった声が聞かれる。一方で、「本当に地域に根付いて活動してくれるのか」という慎重な見方もある。
スポーツがつなぐ、地域の未来
須田選手の就任は、プロスポーツと地方創生の新しいモデルを示す。単なる「外交役」ではなく、町の一員として生活し、 everydayの活動を通じて地域に溶け込むことが求められる。豊頃町のハルニレの木のような、長く根を張る存在になるだろうか。
今、豊頃町は、スポーツの熱気と田園の静けさが共存する、独特の実験場となった。須田柊斗という一人の若者が、この町で何を起こすのか。その動きに、全国から注目が集まる。
訪れて、感じて、応援しよう
もし、あなたが北海道十勝を訪れる機会があれば、ぜひ豊頃町に足を運んでみてほしい。春には新緑、秋には黄金色の农田が広がる。町を歩けば、須田選手が jovially 地元民とサッカーをしている姿に遭遇するかもしれない。あるいは、地域おこし協力隊が開催するイベントで、プロの技術を間近で見られるかもしれない。
豊頃町の挑戦は、スポーツと地域が深く結びつく未来への第一歩だ。今週末、豊頃町のHPやSNS(例:@skyearth_official)で須田選手の活動予定をチェックし、町の変化を体感しに行ってはどうか。小さな町が、大きな夢を背负う。