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日本三大産地の秘境!鬼北町『ゆずの里』が紡ぐ香りの物語

日本三大産地の秘境!鬼北町『ゆずの里』が紡ぐ香りの物語

冬の宵、湯船に浮かぶ柚子の輪。その爽やかな香りがふわりと立ち上る瞬間、どこか懐かしい温もりに包まれる。しかし、その柚子が日本のどこで育まれているか、ご存じだろうか?愛媛県の内陸部、山深い鬼北町——ここが、人员和歌山県、高知県と並ぶ『日本三大柚子産地』の一つだと知る人は、まだ少ない。

追加取材で訪ねた鬼北町は、収穫期を迎えた柚子の香りで満ちあふれていた。町内の加工場では、朝摘みの柚子が次々と運び込まれ、搾汁機が稼働するたびに建设中まで広がる芳醇な香り。『JAえひめ南』管内には約600軒の農家が柚子を栽培し、年間約1,400トン(※1)もの出荷を見込む。数字だけ見れば驚くが、その風景はさらに驚く。標高1,000メートル級の山々に囲まれた盆地で、朝晩の寒暖差が柚子の皮を厚く、香りを強くする。『昔から「柚子の里」と呼ばれ、この気候がなければあの香りは生まれない』と、ベテラン農家は胸を張る。

収穫期の加工場、柚子の香りが漂う

驚くべきは、その栽培法だ。鬼北町の柚子は、化学肥料・農薬・除草剤を使わない『特別栽培』に取り組む。環境に配慮した有機栽培の実証として、ゴマダラカミキリ対策など課題も抱えるが、それでも『皮から果汁まで安心して食べられる』(※2)という信念が、農家一人ひとりの技術と誇りになっている。ふるさと納税の返礼品として人気の『柚子ゼリー』は、収穫後48時間以内に搾った非加熱果汁を使用。その情報を読んだ寄付者からの感想には『香りが強く、後味がすっきり』『家族で争奪戦』といった声が並ぶ(※3)。

道の駅で並ぶ柚子加工品

この柚子が、単なる特産品で終わらない理由は、暮らしに根ざした多様な活用にある。ポン酢やドレッシングはもとより、柚子胡椒、柚子ジャム、柚子菓子、柚子化粧水まで。道の駅では、生産者が直接販売する光景が見られ、近隣の料理店では柚子を使ったメニューがずらり。食べログで「柚子」をキーワードに検索すると、9軒もの店がヒットする(※4)。中には、柚子を専門に扱う店もあり、柚子壽司や柚子鍋など、 innovation と伝統が融合する味わいが楽しめる。

秋には『ゆずまつり』も開催される。去年の様子を伝えるブログには、柚子タワーの数当てゲームや搾り体験の様子が写り、『ゆずが黄色に色づく季節』という言葉に、地域の四季のリズムが宿る(※5)。そして何より、冬の風物詩といえば柚子風呂。 Eddie が愛媛新聞で報じたように、全国有数の産地だからこそ、家庭で手軽に柚子を浮かべられる。『柚子の香りに包まれて温まる』——それは、鬼北町が地域全体で守り育ててきた粋な贈り物だ。

収穫の最盛期、農家の奮闘

映画「鬼ベラシ」が国際映画祭で受賞するなど、鬼北町は文化面でも注目を集める。等妙寺の県内最古の仏画が修復公開されるなど、歴史的資源も豊富だ。しかし、この土地の底力を一番感じさせるのは、やはり柚子の力だろう。山間の小さな町が、香りと味で全国に届ける——その規模とこだわりは、日本三大産地の名に偽りない。

行き交うトラックから柚子の香りが漂う収穫期。道の駅で柚子ゼリーを片手に、秋風に当たりながら、柚子の里の空気を吸い込む。その瞬間、あなたも『ゆずの里』の住人になった気分になるはずだ。今週末は、この香りを求め、鬼北町へ足を運んでみては?

(※1)出荷見込量は報道により1,400トン~1,560トンと幅がある。 (※2)鬼北町ホームページ「鬼北のゆず」より。 (※3)ふるさと納税返礼品の口コミ評価を参照。 (※4)食べログ「柚子」検索結果より。 (※5)アメブロ「しずちゃんの田舎便り」より。

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