学生が紡ぐ松前町の新たな物語
「まちの魅力を、私たちの手で伝えたい」——そう語るのは、愛媛県立伊予高等学校の生徒たちだ。2024年5月から9月にかけて、松前町青年会議所(松前JC)と協働した「地域の魅力をつなぐ旅~松前町まちめぐり」プロジェクト。高校生たちは自ら町を歩き、住民に話を聞き、ガイダンスブックを作成した。歴史的な武家屋敷から現代の特産品まで、学生ならではの視点で再発見し、SNS也能うまく活用しながら発信。彼らの情熱が、町の魅力を「見える化」した。
松前町は、書道教育に特に力を入れる町としても知られる。全国大会で優勝した生徒を輩出するその実力は、単なる技艺の域を超え、地域文化の継承そのものだ。この文化的資源を未来につなぐため、学生たちは書道作品を観光資源として活用するアイデアを提案。歴史と藝術が融合した新しい体験価値の創出を目指す。
一方、2025年8月には「おためし地域留学」と称するprogramが開催された。東京、神奈川などから集まった中学生10名が、2泊3日で松前町の「歴史・文化」と「最先端技術」を体感。風力発電の施設見学や、特産品のブラッディング WORKSHOP を通じて、地方の可能性を肌で感じ取った。参加者の一人は「思っていたより、ここには“未来”が詰まっていた」と驚きを隠さなかった。
象徴的なのは、東急不動産との連携による「特産品ブランディングプロジェクト」だ。2019年に締結された協定に基づき、学生9名が応募者36名から選抜。事前調査と現地ヒアリングを重ね、「松前町の特産品とわかりやすい」「高級感へのこだわり」をキーワードに、ブランドロゴのデザイン案を制作した。みかんをはじめとする農産物や、風力発電との共生が生む持続可能なイメージを、シンプルで洗練された形で表現。学生の自由な発想が、町のブランド力を底上げする。
これらの活動は、単発のイベントに留まらない。松前町の第5次総合計画(2020-2029年)の中間見直し(2025年)に際し、学生の意見が直接反映される仕組みも検討されている。未来の町を担う若者の声を政策に取り入れる——これこそが、持続可能な地域活性化の核心ではないか。
松前町の挑戦は、若者が「よそ者」ではなく「仲間」としてまちづくりに参画するモデルケースだ。歴史と自然、そして新たな技術が交差するthis townで、学生たちは自らの手で「魅力の種」をまき続けている。街を歩けば、高校生が作ったまちめぐりマップが役立ち、書道作品が道しるべになる。来たる季節、松前町は学生の创意が咲き誇る舞台となるだろう。
今週末は、松前町を訪れてみては? 学生が紡いだ物語を肌で感じ、あなたもその一ページを刻んでみてほしい。