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425万円で名付けた理由 「潮来のオックス」が語るスーパーカー伝説

425万円で名付けた理由 「潮来のオックス」が語るスーパーカー伝説

茨城県潮来市。水郷の町として知られるこの地に、スーパーカー愛好家たちの間で語り継がれる伝説の人物がいた。

「潮来のオックス」――。

その名は、1970年代に一世を風靡した漫画『サーキットの狼』に登場するキャラクターから取られた。ランボルギーニ・イオタを駆る天才レーサー、関根英次。彼のモデルとなったのが、潮来市でネオン看板制作を営む関根英輔氏だった。

「え?オックスって、あのサーキットの狼の?」

今年1月、潮来市の水郷潮来バスターミナルを降り立った観光客たちは、首をかしげながらスマホで検索を始めた。駅名の横に大きく掲げられた「潮来のオックス BUS TERMINAL」の文字。地元企業「セキネネオン」が425万円で取得した命名権によって、バスターミナルは一躍「スーパーカーの聖地」を象徴する場所となったのだ。

潮来のオックス BUS TERMINAL

伝説のランボルギーニ・ミウラ

関根氏が40年以上にわたって所有する愛車は、1971年式のランボルギーニ・ミウラP400SV。漫画に登場するイオタではないが、ミウラはランボルギーニが生み出した初のミッドシップ・スーパーカーとして、自動車史に輝く名車だ。

「71年式ランボルギーニ・ミウラP400SV」

ランボルギーニ・ミウラ

「これが本物の潮来のオックスの愛車です」

地元のカーマニアたちは、関根氏のミウラを目の当たりにして感嘆する。漫画ではイオタを愛車とするキャラクターだったが、現実の関根氏はより希少価値の高いミウラを選んだのだ。

425万円のネーミングライツ

なぜ、地元企業の社長がバスターミナルの命名権に425万円もの大金を投じたのか?

「それは単なるネーミングではなく、夢と情熱を次世代に繋ぐためです」

関根氏は語る。スーパーカー文化を潮来から発信し、地域活性化につなげたいという思いがあった。

「潮来のオックス」という名前には、地元への誇りと、夢を追い求める若者たちへのメッセージが込められている。

サーキットの狼との深い縁

実は、関根氏と『サーキットの狼』には深い縁がある。漫画の作者・池沢さとし氏は、関根氏の旧知の友人だったのだ。

「作者の池沢さとしさん。そして、右側が村田さん。で、左側は?」

地元のナポリピッツァ店で見つけた写真には、『サーキットの狼』の作者と、潮来のオックスこと関根氏、そして村田基氏の弟さんが写っていた。潮来のオックスが村田氏というのは誤解で、モデルはあくまで関根氏だったのだ。

サーキットの狼との縁

スーパーカーの聖地へ

潮来市は今、スーパーカーの聖地としての取り組みを進めている。「潮来のオックス BUS TERMINAL」はその象徴的な存在だ。

「何と潮来市の高速バス停の名称が潮来のオックス バスターミナルになりました」

SNS上でも話題となり、全国からカーマニアたちが訪れるようになった。潮来市は、スーパーカー文化を通じて地域の魅力を発信しようとしているのだ。

夢を繋ぐ情熱

425万円のネーミングライツ取得は、単なる企業の宣伝活動ではない。関根氏の夢と情熱が、地域の未来につながる投資だと私は感じる。

「潮来のオックス」という名前は、漫画のキャラクターを超えて、地元の誇りとなり、夢を追い求める人々の象徴となった。

潮来を訪れたら、ぜひ「潮来のオックス BUS TERMINAL」で降り立ち、伝説のランボルギーニ・ミウラを間近で見てほしい。そして、425万円の情熱が生んだネーミングの背景にあるストーリーを感じ取ってほしい。

この街には、スーパーカーという形で語り継がれる夢がある。潮来のオックスは、その夢を未来へと繋ぐ架け橋なのだから。

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