ひな祭り発祥の地は越前市の日野山!
桃の節句、ひな祭り。 女の子の健やかな成長と幸せを願うこの行事は、全国的に愛されている風習です。 しかし、その発祥の地が実は越前市の日野山(雛ヶ岳)にあるかもしれないとしたら、どうでしょうか?
この驚きの説が浮上したのは、5年前のこと。越前市の郷土史を研究する市民グループ「こしの歴史勉強会」の代表・野村政好さんが、武生の図書館で歴史書「ホツマツタエ」に関する冊子を発見したのがきっかけでした。
その冊子には、北日野の荒谷にある神社の祭神が「モモヒナキ」と「モモヒナミ」であると記されていたのです。この名前、ひな祭りの起源と深く関わっているように思えませんか?
日野山は越前市と南越前町にまたがる標高794mの山。その雄大な姿から「越前富士」とも呼ばれ、昔は「雛が岳」と呼ばれていたそうです。平安時代には紫式部も和歌に詠んでいるほど、歴史ある山なのです。
野村さんはさらに調査を進め、ホツマツタエには「モモヒナギ」と「モモヒナミ」が日本神話の神世七代の三代目であるウヒチニ・スヒチニの神であることが歌われていることを発見。そして、福井県越前市荒谷町にある日野神社の祭神は、百日諾尊(モモヒナギ)、百日冊尊(モモヒナミ)であることが判明したのです。
この発見に地元は大きな盛り上がりを見せています。越前市議会議員の土田のぶよしさんは、令和7年9月の越前市議会で「『ひな祭り』の発祥は、越前市では?」と一般質問。越前市の新たな「誇り」「お国自慢」「まちづくり」「観光」につながるのではないか、と提案しました。
実は、福井県には現在、ひな祭りに繋がる行事があります。大野市では「越前おおのひな祭り」というイベントが行われており、地域の伝統文化として受け継がれています。
さらに興味深いのは、ホツマツタエにはひな祭りや日本の結婚式につながる内容があること。神酒に月が映った器(盃)で神酒を飲みかわし夫婦となる儀式が記されており、これが「盃を交わす」という言葉の起源とも考えられています。人と人が一緒に酒を飲むことで契約を結んだり親睦を深めるという意味合いがあり、古くから日本の風習として伝わっています。
この発見を受け、越前市ではひな祭りに関する歴史資料を道の駅越前たけふで3月8日まで展示。また、紙芝居「モモヒナキ モモヒナミ」の披露も3月1日に行われ、多くの人々が足を運びました。
このように、越前市の日野山がひな祭り発祥の地である可能性は、単なる伝説ではなく、歴史的な根拠に基づいた説として注目を集めています。地元の人々にとっては、自分たちの街が全国的に有名な行事の発祥地であるという誇りは大きなものがあります。
これからも越前市の歴史と文化を深掘りし、その魅力を多くの人々に伝えていきたいものです。ひな祭りの季節には、ぜひ越前市を訪れて、日野山の雄大な姿とその歴史に触れてみてはいかがでしょうか?
きっと、新たな発見と感動が待っているはずです。