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天竜区の「月3キロ」は本当に月への道なのか?

天竜区の「月3キロ」は本当に月への道なのか?

天竜区の山あいを車で走っていると、思わず目を引く道路案内に出会う。

「月まで3キロ」

青い看板に書かれたこの文字。一瞬、宇宙開発の時代が来たのかと思いきや、実はここから上に3km進んでいくと「月」という地名の集落に着くことを示しているのだ。

「↑」は真上に進むという意味ではなく、直進という意味。洒落たネーミングとあいまって、地元住民や観光客の間で話題になっているこの案内板。実際に「月」までの道のりをたどってみると、そこには思いがけない物語が待っていた。

船明ダム湖畔の「月3キロ」案内板

まずは天竜区を代表する「月3キロ」看板が立つ場所へ向かった。静岡県道360号線、船明ダム湖畔に建つこの看板は、SNSやネット上でもよく見かける有名なものだ。

月まで3kmの案内板

看板のすぐ近くには天竜川の流れがあり、周囲は豊かな自然に囲まれている。たまに通る車が過ぎると、風で森が揺れる音や小鳥のさえずりだけが山に響く静かな場所だ。

もう1枚の「月3キロ」看板の存在

実はこの天竜区内には、もう1枚「月3キロ」の案内板が存在する。その存在を知ったのは2021年8月のこと。SNSのタイムラインで「天竜区内に『月3キロの道路案内板』がもう1枚ある」という情報を見つけたのだ。

ヒントとして「横山郵便局の近く」と追記があった。これは気になる…。そこで、このヒントと月までの距離を手がかりに探しに行ってみた。

もう1枚の月3キロ看板

この2枚はどちらも書かれている情報は同じで、異なる点があるとすればそれは船明ダム湖畔のものは一般的な標識取付用ポールへ取り付けられているけれど、もう1枚のはコンクリートの壁にそのまま留められているところだろうか。あとは「Tsuki」等のフォント?

「月」集落への道のり

どちらの看板も示す先は同じ「月」集落。国道152号線を北上し、船明隧道のトンネルには入らず、左へ分岐する県道360号線へ進む。

少し歩くと、不思議な「月まで3㎞」と書かれた青い案内板を発見。読み方は「Tsuki (つき)」。月へと導かれているようだ。

橋を渡り、ダム湖沿いの道を抜けると月にすぐ着いた。天竜川のほとりにあるこの集落は、静かな佇まいを見せている。

「月」という地名の由来

このロマンチックな地名の由来を調査すると、2つの説が浮かび上がってきた。

1つ目の説は、集落が位置する場所が月がよく見える場所だったことから名付けられたというもの。天竜川の上流、山あいのこの地からは、空がよく見えたのかもしれない。

2つ目の説は、地形が月の形に似ていたことから名付けられたというもの。山々に囲まれたこの地形は、満月を思わせる曲線を描いているようにも見える。

どちらの説が正しいのかは定かではないが、どちらにしてもロマンあふれる由来だ。

地元の人々の思い

実際に「月」集落を訪れると、地元の人々の温かさに触れることができた。

「この看板、よく観光客の方が写真を撮りに来るんですよ」と話すのは、近くで農業を営む60代の男性。「最初はびっくりしたけど、今ではこの地名を誇りに思っています」

また、近くに住むという女性は「月の集落は静かでいいところ。たまに都会から来た人が『月まで3キロ』の看板を見て驚いているのを見ると、なんだか嬉しくなります」と笑顔で話してくれた。

天竜区の魅力

「月3キロ」の案内板がある天竜区は、浜松市の北部に位置し、豊かな自然と歴史が息づく地域だ。

天竜川の清流、四季折々の景観、そして「月」のようなユニークな地名。これらが織りなす天竜区の魅力は、訪れる人々を惹きつけてやまない。

まとめ

「月まで3キロ」の案内板は、単なる道路標識ではない。地名のロマン、地元の誇り、そして訪れる人々の好奇心を刺激する存在だ。

この看内の謎を深掘りすることで、天竜区の歴史や文化、人々の暮らしが見えてくる。次に浜松を訪れる際は、ぜひ天竜区まで足を延ばし、「月」への道をたどってみてはいかがだろうか。きっと新たな発見と感動が待っているはずだ。

月集落の風景

浜松市天竜区。ここには「月まで3キロ」という、ちょっと不思議でとてもロマンチックな物語が息づいている。

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