銅メダルの軌跡 下諏訪から世界へ
氷上に映る一瞬の輝き。それは、長野県下諏訪町という小さな町から世界へと羽ばたいた一人の女性の物語だ。
「頭が真っ白になるほど緊張した…」
ミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート女子団体パシュートで、下諏訪町出身の野明花菜選手(21)は、オリンピック初出場でいきなり銅メダルを獲得した。地元下諏訪町では、役場に横断幕が掲げられ、町民たちが祝福ムードに包まれた。
両親も元五輪選手というサラブレッド
野明選手の両親は、ともに元オリンピック選手というサラブレッドだ。父親の野明秀一さんは1998年長野五輪に、母親の野明由美さんは2002年ソルトレークシティー五輪にスピードスケート選手として出場している。
「両親には最高の形で恩返しができた」
レース後のインタビューで野明選手はそう語った。幼い頃から両親の背中を見て育ち、自然とスケート靴を履いていた。岡谷南高校時代にはインターハイで優勝するなど頭角を現し、現在は立教大学に通いながら競技を続けている。
地元下諏訪の支援
下諏訪町は長野県の南信地方に位置し、諏訪湖の南に広がる自然豊かな町だ。冬になると諏訪湖が全面結氷し、ワカサギ釣りで賑わう。町内にはスケートリンクがあり、地元の子どもたちがスケートを楽しむ姿が見られる。
「地元からも喜びの声」
町役場前には、野明選手の快挙を祝う横断幕が掲げられた。町民たちは口々に「誇らしい」「これからも応援している」と語った。町教育委員会の担当者は「下諏訪から世界で活躍する選手が出たことは大変喜ばしい。これをきっかけに、町内の子どもたちにも夢と希望を与えたい」と話した。
銅メダルの舞台裏
女子団体パシュートは、3人1組でリンクを16周する競技だ。最後にゴールした選手のタイムが記録となる。日本チームは準決勝でカナダに敗れ、3位決定戦に回った。相手はアメリカ。約3.5秒差をつけ、見事銅メダルを獲得した。
「すごく緊張した…また強くなって戻ってこれたら」
野明選手はレースを振り返り、そう語った。オリンピックという大舞台で、初めて味わう緊張感。それでもチームメイトと力を合わせ、最後まで滑り抜いた。
これからの挑戦
野明選手は「また強くなって戻ってこれたら」と語った。4年後の次のオリンピックに向け、さらなる飛躍を誓った。下諏訪町から世界へ。彼女の挑戦は、これからも続く。
下諏訪町へのアクセス
下諏訪町は長野県の南部に位置し、東京からはJR中央本線で約3時間。諏訪湖周辺には温泉や観光スポットが点在し、四季折々の自然を楽しむことができる。野明選手の活躍にあやかり、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
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「テレビの中の場所」だった五輪で銅メダル。
野明花菜選手の快挙は、下諏訪町に新たな歴史を刻んだ。これからも彼女の活躍から目が離せない。
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取材協力: 下諏訪町役場、立教大学、信濃毎日新聞社 参考資料: 毎日新聞デジタル、日テレNEWS、シミン.com、NAGANOM.com