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白亜の守り神が紡ぐ、美浜町の新たな物語

白亜の守り神が紡ぐ、美浜町の新たな物語

伊勢湾に面した愛知県美浜町。ここには、この町のシンボルとも言える白亜の灯台が佇んでいる。その名は「野間埼灯台」。1921年(大正10年)に初点灯したこの灯台は、愛知県最古の灯台として、100年以上にわたり航海の安全を見守り続けてきた。

しかし、その役割は単なる航路標識にとどまらない。近年、この灯台を中心に地域活性化の動きが活発化。「野間埼灯台ポータル化プロジェクト」と名付けられたこの取り組みは、灯台を単なる観光スポットから、地域の魅力を発信する「ポータル(玄関口)」へと変貌させようとしている。

灯台の全景

灯台守が紡ぐ新たな物語

このプロジェクトの中心にいるのは、「現代版灯台守」と呼ばれる2人の若者だ。仙敷裕也さんと佐々木美佳さんは、昨年の一般公募から選ばれ、灯台に常駐する日数を増やし、灯台の一般開放に力を入れている。

「灯台の上から見る景色は本当に最高です」と語るのは、灯台を訪れた観光客の声。灯台内部は狭く、多少危険な場所もあるため、まちラボメンバーが保安要員としてお客さんと一緒に登るようにしている。その際、灯台の機能や歴史などについてガイドをしているという。

灯台守の活動

地域を巻き込む新たな試み

2024年度の事業では、町を巻き込むようなイベントや、野間埼灯台に観光に来る方々がより一層楽しめるような新たな事業を予定している。その一環として、灯台を訪れる観光客に飲食を提供するキッチンカーを導入。プロカメラマンでもある現代版灯台守の腕を活かした「灯台ウェディングフォト」撮影もスタートした。

また、コロナ禍で中断していた地域イベント「大坊の楽市」の復活にも取り組んでいる。これらの取り組みは、灯台の存在価値を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としている。

訪れる人々の声

TripAdvisorには、「白亜の灯台、ヤシの木、青い海、素晴らしい海景色」「高校以来の訪問」などの口コミが寄せられている。じゃらんnetのクチコミでも、評点は4.0(クチコミ件数111件)と高評価を得ている。

「白い灯台がきれいな観光スポット、神戸のビーナスブリッジと同じく...」と評する人もいるように、この灯台は恋人たちの聖地としても有名だ。実際、日本ロマンチスト協会から「恋する灯台」の認定も受けている。

四季折々の魅力

野間埼灯台の魅力は、四季折々の景色にもある。灯台の南側には良質な砂浜が広がる海岸線があり、恋人達や家族連れが楽しんでいる。灯台の北側は岩場状の地形を形成しており、お洒落な雰囲気で撮影スポットとしても人気だ。

自然と灯台が溶け合った、遮るもののないパノラマ風景は夕暮れとも相性が良く、野間埼灯台の名物の一つになっている。この時間帯を狙って撮影会される人たちも多い。夜にはライトアップもされており、また昼間とは違ったムードある景観が見られる。

夕景の灯台

灯台が紡ぐ未来

「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の存在価値を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的に、灯台の調査や施設整備などに取り組む団体を支援する事業だ。野間埼灯台ポータル化実行委員会は、この助成を受けて取り組んだ「野間埼灯台ポータル化プロジェクト」の成果や今後の展望を公表している。

灯台は単なる建物ではない。そこには、航海の安全を見守り続けてきた歴史と、これからを紡いでいく希望が詰まっている。野間埼灯台は、これからも美浜町の魅力を発信し続ける「ポータル」として、多くの人々を魅了し続けるだろう。

灯台の全景

訪れる価値のある場所

野間埼灯台は、ドライブの合間に気軽に立ち寄れるロケーションが魅力の一つだ。伊勢湾を望む国道247号線沿いに位置し、海辺のドライブデートで訪れるのに最適なスポットとなっている。

灯台の手前に設けた恋人たちのモニュメント「絆の音色」にかける南京錠は、「恋する灯台」認定記念のハート形バージョンが登場するなど、ますます魅力を増している。

美浜町を訪れた際は、ぜひこの白亜の守り神に会いに行ってほしい。きっと、新たな発見と感動が待っているはずだ。

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