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観音寺市の新たな挑戦、リユースで未来を紡ぐ

観音寺市の新たな挑戦、リユースで未来を紡ぐ

香川県の西の端、四国のまんなかに位置する観音寺市。 ここ数年、この街は静かに、しかし確実に変わりつつある。 その原動力の一つが、2026年1月28日に始まった「おいくら」との連携による不要品リユース事業だ。

街を歩けば、至る所に「おいくら」の回収ボックスが設置されているのが目に入る。 公共施設や商店街、公民館など、市民が日常的に利用する場所に順次配置され、誰もが気軽にリユースに参加できる仕組みが整いつつある。

「まだ着られるけれど、もう着ない」そんな服を捨てる前に、リユースで資源の循環へ。 2024年9月8日の「服の日」には、市内有田代商店街と衣類リユースに関する協定を締結し、回収ボックスを設置した。 この取り組みは、単なるごみ減量だけではない。 着なくなった服が新たな命を得て、誰かの手に渡る。 その過程で生まれる温かさ、つながりこそが、観音寺市が目指す循環型社会の真の姿なのだろう。

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この事業の背景には、観音寺市が抱える深刻な課題があった。 ごみ処理費用の負担増加と、排出される不要品の中にリユース可能なものが多く含まれている現状だ。 佐伯明浩市長は「市民に向けたリユース活動の周知・啓発につながる新たなリユース施策の導入を検討していた」と語る。

そして、そのニーズに応えたのが東証プライム上場企業のマーケットエンタープライズだ。 マーケットエンタープライズが観音寺市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致し、今回の連携が実現した。

「おいくら」は、誰でも簡単に不用品を売買できるリユースプラットフォーム。 スマホで写真を撮って出品するだけで、全国のユーザーとつながることができる。 観音寺市との連携により、このプラットフォームが地域密着型のリユース活動に活用されることになったのだ。

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実際に、この取り組みは市民の間で徐々に広がりを見せている。 市内の主婦、山下恵子さん(52)は「以前は着なくなった服をただ捨てていたけれど、今は『おいくら』のボックスに入れるようになった。捨てるよりずっと気持ちがいい」と笑顔で語る。

また、市内のリサイクルショップ店長、田中健太さん(38)は「以前はなかなか売れなかった商品も、『おいくら』経由で全国のユーザーに届くようになった。これまでにない販路が開けた」と事業の効果を実感している。

この連携は、単なるごみ減量にとどまらない。 地域経済の活性化や、市民の環境意識の向上にもつながっている。 観音寺市は、伊吹いりこという特産物でも知られているが、このようにリユース事業に力を入れることで、市民の意識を変え、多様なニーズに応える取り組みを進めている。

観音寺市の取り組みは、全国的にも注目を集めている。 他の自治体からも視察が相次ぎ、マーケットエンタープライズの小林泰士社長は「観音寺市の取り組みがモデルケースとなり、全国に広がることを期待している」と語る。

しかし、この挑戦はまだ始まったばかりだ。 今後は、回収ボックスの設置場所の拡大や、リユースに関する市民向けの講座の開催など、さらなる取り組みが計画されている。

観音寺市は、かつては過疎化や高齢化が進む地方都市の一つだった。 しかし、このリユース事業をきっかけに、街は新たな活力を取り戻しつつある。 不要品が資源に変わり、街が元気を取り戻す。 その過程で生まれる新たなつながり、新たな価値。 それこそが、観音寺市が目指す「循環型社会」の真の姿なのだろう。

あなたも、観音寺市を訪れてみてはいかがだろうか。 街を歩けば、至る所に「おいくら」の回収ボックスがあり、市民がリユースに積極的に参加する姿が見られるはずだ。 そして、その先に見えるのは、単なるごみ減量だけではない、新たな価値、新たなつながり、新たな未来。 観音寺市の挑戦は、私たちに大切なことを教えてくれる。 資源は無限ではない。しかし、工夫と知恵で、限られた資源を循環させ、新たな価値を生み出すことはできる。 その可能性を、観音寺市は私たちに示してくれているのだ。

今週末、あなたも観音寺市を訪れ、その街の息吹を感じてみてはいかがだろうか。 そして、あなたの手にある不要品を、新たな命へとつなぐ一助となってみてはいかがだろうか。 観音寺市の挑戦は、あなたの参加を待っている。

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