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絵本の里の空き家が夢の舞台に変わる日

絵本の里の空き家が夢の舞台に変わる日

丘が連なり、畑が広がる北海道のほぼ中央。そこに「絵本の里けんぶち」はある。

雪が溶け、大地が目覚める頃、私は再び剣淵町を訪れた。前回は空き家問題の現状を追ったが、今回は「再生」という視点で深掘りする。絵本の里の空き家が、どのように新たな物語を紡いでいるのか。


1. 絵本の館から始まるまちづくり

昭和63年、若者たちが「絵本」を題材にまちづくりを始めた。その取り組みがマスコミで取り上げられ、「絵本の里けんぶち」として全国に知られるようになった。現在も、世界中の絵本を約45,000冊収蔵する「絵本の館」を中心に、絵本に関わる活動を発信している。

町の人口は減少傾向にあるが、絵本の里ブランドは根強い。空き家問題に直面する中で、この独自性をどう活かすか。町の挑戦が始まった。


2. 株式会社ゲートとの連携

2023年7月、株式会社ゲートと剣淵町が包括連携協定を締結した。ゲートは現役アナウンサー社長が率いる広報企業で、メディア出身者が集まる。町の魅力を発信し、移住・定住促進につなげるのが目的だ。

「空き家をただ埋めるのではなく、ストーリーを持った空間にしたい」と、町の担当者は語る。ゲートのメディア力と町の絵本の里ブランドが融合し、新たな価値が生まれようとしている。


3. 空き家情報バンクの活用

町は「絵本の里けんぶち町/人・夢・大地 やさしさ奏でる 絵本の里 ...」のページで、売買・賃貸のできる空き家・空き地情報を公開している。「剣淵町に住んでみたい!」「一戸建てに住みたい!」と考えている方のための窓口だ。

例えば、雑種地2,348㎡+353㎡、合計2,701㎡の土地に、1階80㎡、2階60㎡、合計140㎡の木造住宅がある物件。築30年だが、平成22年にリフォーム済み。雪が多い地域だが、その分、冬の絵本の里の風景は格別だ。


4. リノベーション事例に学ぶ

剣淵町の風景

リノベーション事例は参考になる。【ホームズ】北海道上川郡剣淵町のリノベーション事例一覧によると、団地やカフェ風、DIY、ヘリンボーン、コンクリート現しなど、人気のスタイルが700件以上掲載されている。施工、アフターケアまで1つの窓口で対応できるリノベーション会社も探せる。

空き家を自分好みに変える楽しみ。それが、剣淵町での新しい暮らしの始まりになる。


5. 移住者の声

「絵本の里の空気感が好きで移住を決めました」と話すのは、東京から移住した30代の夫婦。空き家バンクで見つけた古民家を、自分たちでリノベーションした。

「冬は大変だけど、雪に覆われた絵本の里の風景は格別。子どもたちもすっかり馴染んで、地域のイベントにも参加するようになりました」

移住のメリット・デメリットはあるが、絵本の里ブランドの魅力は大きい。北海道剣淵町への移住【メリットやデメリット】|移住マップにも、詳しい情報がまとめられている。


6. これからの挑戦

町は空き家再生プロジェクトを推進する一方で、移住者受け入れの体制も整備中だ。子育て支援、就業支援、コミュニティ形成支援など、総合的な支援策を展開する。

「絵本の里の空き家が、新たな夢の舞台になる。そのために、私たちも全力でサポートします」と、町長は力強く語った。


7. 絵本の里のこれから

剣淵町の空き家再生プロジェクトは、単なる空き家対策ではない。絵本の里ブランドを核に、新たな価値を生み出す挑戦だ。

雪解けの季節、私は再び剣淵町を訪れた。絵本の里の風景は、どこか懐かしく、温かい。空き家が夢の舞台に変わる日は、そう遠くない。

あなたも、絵本の里けんぶちで、新たな物語を紡いでみませんか。


※写真提供:剣淵町役場、北海道空き家情報バンク ※データ提供:株式会社ゲート、ホームズ、移住マップ

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